2011/09/19

Kingdom of the Locked Room - Tsukato Hajime

実家での、のんびり生活が始まったので、ちょっと買ったけど、読んでない本を片っ端から読んでみる事に。
贅沢な日々だって思うけど、3月までは慌しいので、仕事につくのは来年の4月かなと考えていて、それまでは、今しか出来ない事をやらないとです! 

そんなわけで、読了しました。 いやぁ。面白くて、先へ先へって行くので、想像より長ったるいとは思わなかったのだけど、 いかんせん、重い。
片手じゃ肩こるし、寝っころがると腰が痛いし、机の上で開くと、高さが気になるし。
結局、最後までどうしたらいいか分らないままだった本です。923ページはだてじゃない。
以下、感想!反転です。 



違うって意見は有るかもしれないけど、 これはいわゆる王道な本格風味だと思う。
理路整然としていて、人物の背景もあって、過去が関連していて。


それでいて、これでもかと密室が出てきて。
 トリックをとく事がイコール犯人を暴く事に繋がらないところも。
変に、奇想天外なものが出てくるわけでもないし、 日常の隣に有り得るかも知れないと想像できることも。
昭和の香りは色濃いけれど、 それでも古臭さを感じないところも。 


これってもう一人居るよね?そんな風に、匂わせたまま、結末はこうなんだろうって想像させるんです。・・・双子とか三つ子とか四つ子とかって禁じ手だったりもするんですよね。


本格風だけど、結局は心理的な話だとも思う。 そう感じる。


本格の流れで、グイグイ引っ張られて、最後まで勢い良く読んでいくけれど、
その最後は、えっ?なんで?
そういう、はっきりしない、モヤモヤってしたまま終わる。


謎でも何でもない、嫌な感じ。 はっきりさせようって思えば、いくらでも方法はあるんだけど、 そうしない。 
これでもかというほど、密室や犯罪の謎解きを、圧倒的な本の厚さで語りつつも、 最後は、疑いだしたらキリが無い。そんな風に終わる。
この何とも言えなさが、計算だったら。 




う~ん。読後もっと時間がたってから振り返るとまた違うのかもしれないけど、 今の率直な気分はこんな感じです・・・。 しかし、面白かったけど、やっぱり重かった(^^ゞ

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